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映画『ショーシャンクの空に』は実話?原作との違いとラストシーンの意味を考察

1994年に公開された映画『ショーシャンクの空に』は、刑務所を舞台としたヒューマンドラマ映画である。

数ある映画の中でも、有名な映画の1つになります。
映画について検索した場合は、必ずと言っていいほどヒットします。
著名人でおすすめしている人も多く、「死ぬ前にみておきたい映画」などでも紹介される名作になります。
今回は、『ショーシャンクの空に』について少し掘り下げて紹介していきたいと思います。

ショーシャンクの空には実話?

『ショーシャンクの空に』は実話という噂がありますが、なぜ広まったのでしょうか?
エンディングで「アレン・グリーンを偲んで」という字幕が出てきたことで、実話だと勘違いした人が多かったため、広まってしまったようです。

アレン・グリーンとは、『ショーシャンクの空に』の監督を務めたフラン・ダラボンの友人になります。
仕事としても付き合いがあったのですが、映画が完成する前に亡くなってしまったため、エンディングで流したようです。

つまり、『ショーシャンクの空に』は実話ではありませんでした。
理由としましても、2つ上げられます。
1つ目は、原作となった「刑務所のリタ・ヘイワース」という作品があり、ここでショーシャンク刑務所が出てきます。
しかし、ショーシャンク刑務所とは、実在していないことがわかりました。

2つ目は、原作の「刑務所のリタ・ヘイワース」ではモデルとなった人物や事件があったからです。
モデルとなった事件は、殺人ではなく保護観察中に死亡事故を起こして犯人が逃走した事件になります。
56年に及ぶ逃亡生活を送りましたが、2015年に逮捕されました。
逮捕された時の年齢は、79歳だったそうです。
『ショーシャンクの空に』とは、あまり似ていないと思う方もいるでしょう。
56年という月日を逃亡した犯人の、心境や精神状態などが表現されていることが映画をよりリアルな話にしてくれています。

映画と原作の違い

スティーヴン・キングの作品、『刑務所リタ・ヘイワース』が原作となっていることがわかりました。

映画と原作の違いについて、4つ説明していきたいと思います。
1つ目は、主人公のアンディです。
原作では、小柄な男性に設定されていますが、映画では195㎝も身長のあるティム・ロピンスが演じています。
身長の大きい俳優を起用したことで、ストーリーの中でアンディの存在を目立たせるために、原作と変えたようです。

2つ目は、モーガン・フリーマンが演じたレッドです。
レッドは原作では、アイルランド系の白人男性になります。
しかし、ダラボン監督がモーガン・フリーマンの演技を気に入ったため、変更となりました。

3つ目は、アンディの事件の真相について知っていたトミーです。
映画でトミーは、ノートン所長に殺されてしまいます。
原作では、別の刑務所に移るだけなのですが、ノートン所長を最後のシーンをより盛り上がるように変更しました。

4つ目は、最後の再会のシーンです。
映画では、アンディとレッドが再会してエンディングという流れになります。
原作では、再会すらしていないので、原作の方が歯がゆい終わり方となっています。
ラストシーンの意味を考察
ラストシーンでは、アンディが夢として掲げていたメキシコでの生活。
最後のシーンでは、ボートを修理していましたね。
レッドがやってきたりと、アンディが夢と掲げていたことが、どんどん現実になっていました。
その先は、レッドと共に自由気ままに生活するのではないでしょうか?

まとめ

『ショーシャンクの空に』は実話ではなかった。
原作は『刑務所リタ・ヘイワース』で人物、事件となったモデルがあった。
アンディは、原作では小柄な男性だった。
レッドは、アイルランド系の白人だった。
トミーは原作では殺されていなかった。
原作では、再会のシーンはなかった。

ラストシーンに関しては、いろいろなことが想像できるので、皆さんも考えてみると面白いですよ。