ディズニー

リトル・マーメイドの悪役アースラのモデルは?日本語吹き替え声優はテレビでもおなじみのあの人!

「リトル・マーメイド」にはアースラという悪役(ヴィラン)が登場します。

アースラにはモデルとなった人物がいるのをご存じでしょうか。
この記事では、アースラのモデルと、彼女の声を担当した声優たちをご紹介します。

日本語吹き替え声優は、テレビや舞台で活躍しているあの芸能人ですよ!

悪役アースラができるまで

かなり個性的なビジュアルを持つアースラですが、現在の姿になるまでに色々なアイデアが練られていました。

デザインの一つの中には、痩せている姿のアースラも考案されていました。

しかし、鋭い目つきや怪しく微笑む口元など悪役らしい要素を表現しても、体型が細いとどこかインパクトに欠けていたのです。

そこで、スクリーンいっぱいに広がるような太った体型に再デザインすることに。

するとアースラの迫力が増して、より彼女の悪役像がつかめるようになったのです。

上の画像は、アースラの初期設定デザインの一つです。

やはり大きな顔にふくよかな体型の方が、まるで怖い夢に出てきそうな不気味な魔女に見えますね。

さらに、ある実在の人物がアースラのビジュアルをより明確にしました。

アースラのモデルは、実在のドラァグ・クイーン

アースラのモデルは、ディヴァインという名前のアメリカ出身のドラァグ・クイーンです。

俳優であり歌手でもあるディヴァインは、体重100㎏を超える巨体と奇抜なヘアメイクで「ピンク・フラミンゴ」などの映画に出演し、人々に強烈なインパクトを与えました。

逆立てたヘアスタイルに色の濃いメイク、巨体で迫力満点に歌い踊る姿はまるで本物のアースラのようです。

口元にあるほくろまで参考にしていたんですね!
表情の作り方も、おそらくディヴァインを参考にしていたと思われます。

まさにアースラそのもののようなディヴァインですが、惜しくも「リトル・マーメイド」制作中の1988年に、心臓発作によって42歳の生涯を閉じました。

アースラの本国の声優は、コメディアンのパット・キャロル

強烈な見た目をさらに印象付けるのが、アースラの恐ろしい声です。

特に彼女が歌う「哀れな人々」という曲は、アースラの不気味な魔力がイメージできる悪役らしいナンバーとなっています。
歌いこなす方もかなりのパワーを必要とするでしょう。

本国でアースラの声優を担当したのは、アメリカ出身のコメディアンであるパット・キャロルです。

アメリカのシットコム(シチュエーション・コメディ)ドラマで活躍した彼女は、女優、歌手、声優としてもマルチに活躍していました。

そんなパットの声優としての当たり役が、アースラです。
彼女はアースラはお気に入りの役だと公言しており、2002年に日本で開発されたゲームソフト「キングダム・ハーツ」や、ディズニーランドのアトラクションやショーでもアースラの声を務めています。

ちなみに映画の続編である「リトル・マーメイド2」では、アースラの妹であるモルガナ役を、パットが演じています。

アースラの日本語吹き替え声優は、歌手兼タレントの森公美子さん

アースラの日本語吹き替え声優を担当したのは、森公美子さんです。

オペラ歌手であり、タレントでもある森公美子さん。
彼女も女優や声優など、マルチに活躍しています。

イタリアへ留学してオペラを学び、やがてオペラの他に「レ・ミゼラブル」などのミュージカルにも出演するようになりました。

実は、ディズニーチャンネルのドラマ「スイートライフ」では、日本人歌手「クミコ・モリ」として本人役で出演したこともあります!

迫力のある歌声やコミカルな演技ができる森さんがアースラに選ばれるのは、彼女の実力からして当たり前のように思えます。

しかし森さんがアースラに選ばれた一番の決め手は、彼女のビジュアルがアースラにとてもよく似ていたためであったそうです。

作品の監督がテレビで森さんを見て、「アースラはこの人しかいない!」と思ったのだとか。

森さん本人も、アースラをとても気に入っていて、楽しんで吹き替えをしているそうです。

まとめ

「リトル・マーメイド」の魅力的な悪役、アースラのモデルと、その声を担当した声優たちについてご紹介しました。

怖いけれどどこか憎めない、なんとなく親しみが湧いてしまうアースラは、個性的な芸能人たちの良さを取り入れてできあがったキャラクターだったのですね。

モデルとなった人物や声優のプロフィールを知ると、よりアースラに愛着が湧いてきます。

「この部分がモデルの人や声優さんに似ているのかな?」なんて想像しながら、アースラの活躍ぶりを観るのも楽しいかもしれませんね。